1.出 撃 |
1941年5月19日0200時,ビスマルクはポーランドのゴーテンハーフェンより初めての作戦航海「ライン演習作戦」へと出撃した。目的は北大西洋においてイギリス商船に対し通商破壊戦を実施,アメリカからイギリスへの物資補給を寸断すること。艦隊司令ギュンター・フォン・リュッチェンス大将はこれに先立つ4カ月前,中型戦艦シャルンホルストとグナイゼナウを率いて出撃,2カ月間に及ぶ航海でイギリス商船22隻・11万5622トンの撃沈に成功。新鋭戦艦ビスマルクを駆って再度戦果を挙げ,陸軍主体のドイツで海軍の価値をアピールすべく意気込んでいた。
翌20日,ビスマルクはデンマークとスウェーデンに挟まれたカテガット海峡を北上。しかしこの時スウェーデン海軍の巡洋艦ゴトランドがビスマルクを発見,情報機関からイギリスへビスマルク出航の報が伝わる。21日,ビスマルクと重巡洋艦プリンツ・オイゲンはドイツ占領下のノルウェー西岸を北上,グリムスタ・フィヨルドに停泊。停泊中の両艦をイギリス空軍のスピットファイアが撮影に成功,ビスマルクが作戦行動に入ったことを確認する。世界最大の新造戦艦の作戦開始により,イギリスは警戒体制を強める。
参考資料
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