インディ見学記(8)

空母インディペンデンス見学記(8/8)


後部エレベータ

艦 尾

 喫水付近の外板が「痩せ馬」になっており,長年の酷使を物語ります。

 右のスポンソン状の四角い物体はシースパロー短SAM(艦対空ミサイル)の発射機です(多分)。上の方に見える12個のへんてこなものは救命筏ですね。

右 舷

 飛行甲板上にあるのはF/A-18 ホーネットです。

シースパロー短SAM発射機と誘導装置

 スポンソン左端に2つある四角いものがシースパロー艦対空ミサイルの8連装発射機で,右にある土偶の目玉状のものがその誘導装置でしょう。

 誘導装置の2つの丸アンテナは一方が電波の発射用,他方が受信用だと思います。スパローはセミ・アクティブ・レーダーホーミング,つまり誘導レーダーで目標に電波を当てると,ミサイルの電波受信アンテナが反射電波をキャッチして,その方向へ飛んでいくという仕組みです。ミサイル自身は電波を発射できないので,いわゆる撃ち放しはできず,最後まで誘導装置で電波を照射し続ける必要があります。

 したがって誘導装置の数が同時に発射できるミサイルの数と言うことになり,この例で言えば2つの目標を同時に攻撃できるわけです。

 イージス・システムでは中間の誘導段階まではフェーズド・アレイ・レーダーにより短時間に切り替えながら多数のミサイルを同時に誘導し,命中直前の終末段階に入ったミサイルだけを誘導装置で精密誘導します。そのため終末誘導装置の数よりたくさんのミサイルを同時に発射・誘導することができます。


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